2010年に協議会に就職し、早や12年目となった。
丁度、高齢者施設を退職し、次の人生を考えていた時期であった。。保育の事業者団体と聞き、土地勘があるので渡りに船と、お世話になることにした。
最初、何をすればよいか戸惑いがあった。理事会に出席したり、いろいろな話を聞いているうち、協議会の熱き志と自分の立ち位置が見えてきた。
協議会は、2009年に一般社団法人となったばかり。当時は、理事の方々も血気盛んで、議論が夜中にまで及ぶことがしばしばであったという。
定款の目的には、「こどもが育つ環境、こどもを育てる環境を社会全体で支援できるよう、使命と責任をもって社会性の高い活動を行う」と宣言している。生まれたての法人としては、大胆すぎる宣言に思えた。いや、生まれたてだからこそできる宣言かも知れない。今でも、自社の仕事はそこそこに、毎月理事会を開き、子育ての議論を重ねている。毎月、理事会を開いている団体を私は知らない。
協議会活動に賛同して入会される方は年々増加し、今では、全都道府県に会員がいる。就職当時とは比較にならない大きな団体となった。
当初は、利益の極大化を目指すべき株式会社が社会福祉事業である保育園を経営することに対し、矛盾を禁じえなかった。仕事をしているうちに「顧客ニーズへの最善のサービス提供」という精神は、社会福祉法人も株式会社も同じだということに気づかされた。会員の方々も、両者を見事にアウフヘーベンされており、まさに定款の目的実現に向けて歩を進めていると実感した。
微弱ながらも、協議会のため、子どものために、尽力しなければと改めて思った。
日本こども育成協議会 事務長 平山 英夫
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