公益社団法人 日本こども育成協議会では、保育の現場で働く職員の実態や意識を把握し、その声を社会ならびに行政へ届けることを目的として、「保育従事者の意識調査」を実施いたしました。
本調査は、2025年11月20日から2026年1月11日までの期間にGoogleフォームを用いて実施し、全国の保育従事者1,743名の皆様よりご回答をいただきました。
◆保育の仕事に対するやりがいと専門性
多くの回答者が、日々の保育の中でやりがいを感じていると回答しており、とりわけ「子どもの成長の瞬間に立ち会えること」に大きな喜びを見出していることが分かりました。また、保育という仕事については、「専門性の高い仕事である」と認識している回答が多数を占めており、
・子どもの発達段階や個性に応じた個別対応
・保護者との信頼関係の構築および子育て支援
・命を預かる責任の重さ
・教育、保健、栄養等に関する幅広い知識と対人スキル
など、多面的かつ高度な専門性が求められる職務であるとの認識が共有されていました。
◆保育の専門性に対する社会的認知
一方で、保育の専門性が社会に十分認知されていると感じている回答は多くなく、
・給与水準の低さ
・「誰でもできる仕事」といった誤解
・保育内容が専門職として理解されていない現状
など、経済的評価や社会的評価が専門性に見合っていないという意見が多数寄せられました。
◆現場の課題について
自由記述回答からは、現場における深刻な課題として、
・書類・記録等の事務作業の負担
・人手不足および配置基準への不安
・休憩時間の確保が困難な労働環境
・業務内容に見合わない給与水準
といった点が挙げられました。特に「人手不足」や「配置基準」に関する言及は多く、現行の体制では子どもの安全や保育の質の確保に対して強い危機感を抱いている実態が明らかとなりました。
◆社会に伝えたい保育の魅力と重要性
回答者からは、
・子どもの人格形成の基礎を育む重要な役割
・保護者や地域と連携し子育てを支える社会的インフラとしての機能
・乳幼児期という人生の基盤づくりに関わる使命感
など、保育の仕事が持つ社会的意義の大きさについて、多くの声が寄せられました。
本調査を通じて、保育従事者が専門職としての誇りと使命感を持ちながらも、現場の環境や社会的評価との間に大きな課題を感じている現状が浮き彫りとなりました。
当協議会では、本調査結果を関係機関へ届けるとともに、今後も保育の質の向上および保育従事者の労働環境改善に向けた取り組みを進めてまいります。
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